100分de名著「偶然性・アイロニー・連帯」
モヤモヤを言葉にすることが哲学に残された唯一の使命━って、なるほどなぁー。
ローティが例に挙げてた小説「ロリータ」のある箇所の読み解き。
主人公ハンバートの詩的で美しく描かれる少女の美しさや訪れた街並みの健やかさに反比例して、床屋のおじさんの野球選手の息子を語った時の状況描写の冷徹さ。テキストで書かれた事柄には含まれない本来はその場にあった空気、床屋のおじさんの感情といった大事な部分を主人公同様に読者も読み飛ばししてしまうように仕掛けられた作者の巧みさ。そしてその気づき。文学はそういった偏りを均してくれるものなのかもしれないねぇ。感情教育というか。ふむふむー!